日常としてのリモートインタビュー
リモートインタビューは日常的になった。実際のところ自分もほぼ一年近く候補者と対面したことはない。はじめのうちは、リモートインタビューに慣れる必要があった。コミュニケーションは初対面だと特に難しい。ホワイトボードを使った議論などいままで使えた方法も使えなくなってしまう。 しかしながらリモートインタビューに慣れるにつれ、いくつかの優れた方法を見つけた。
この記事では 3 つの効果的な方法について、自分の経験から語りたい。
方法1: 資料をつかってポジションを説明する
まずはじめに紹介する方法は、資料を使って候補者に該当ポジションを説明することである。
面接を通じて相手を見定めようとしているのはあなただけではない。候補者こそ、あなたとその組織を見定めようとしている。特に現状の採用市場を鑑みると、エンジニアにはたくさんの機会がある。自分が候補者を選ぼうとする前に、まず候補者に自分を選んでもらうことが大切だ。面接は候補者にポジションの魅力を伝える絶好の機会である。そのポジションの魅力を伝えるために、時間をさくべきだ。
リモート会議システムを使った場合、プレゼンテーションの共有は簡単だ。ボタンを押してシェア完了だ!候補者の視点から見れば、図や表などの資料を通じて説明を聞いたほうが、口頭でされるよりもずっとわかりやすい。面接官が自分のためにより準備をしてくれて、歓迎されていると感じることだろう。
方法 2: 資料を使って演習をする
あなたは面接中演習の資料を提示することもできる。
これは自分の同僚から学んだやり方だ。彼はソースコードを提示すると、候補者にコードレビューを求めた。ホワイトボードにコードを書き出す必要はない。彼は事前にソースコードをテキストファイルで用意しておいていつでも提示できるようにしていたのだ。
こうしたコードレビュー面接は、以前はホワイトボードに簡単なアルゴリズムを書いて実施したりした。しかし、画面の共有を用いたやり方は、より複雑で実践的なレビューを可能にする。この方法は候補者が以下に注意深く実装をレビューするか見定めるのにうってつけだろう。
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方法3: コラボレーションをする
もし候補者を採用する前に一緒に仕事ができたらどうだろうか。実際にやってみると良い。
昨今のリモートドキュメントツールはリアルタイム・コラボレーションをサポートしている。プライベートリンクをシェアすれば、ユーザー登録をしなくてもコラボレーションに参加できる。
簡単なアーキテクチャ図を Draw.io や Google Slide に貼り付けてみよう。候補者と一緒に解決してみたい、いくつかの技術的な課題を図の中に入れておく。
あなたは候補者に質問をして、アーキテクチャ図を修正する。あるいは、候補者に設計をリードしてもらって、候補者に更新してもらっても良い。候補者とあなたの正確や仕事のスタイル次第でどの様に進めても良い。
このアプローチの良いところは、コラボレーションがどの様に実施されるのかお互いが理解できることだ。あなたは候補者があなたの同僚とどの様に議論をするか理解できる。候補者はその会社に入ったときにどの様に設計をするか想像できるだろう。
リモート環境を活用してインタビューをする
これらの方法はオンサイトで実施できないものではない。しかし、リモート環境ではずっと簡単である。共有ディスプレイを会議室に置く必要はない。PC をつなく必要もない。ただボタンを押してあなたの画面を共有するだけだ!候補者の方もコラボレーションをするための PC を前にしていることだろう。
リモート面接体験を活用して、候補者をより理解しよう。そして候補者にその機会をより良く理解してもらおう。
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